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今の地球では、環境汚染と自然破壊が急速に進む一方で、人間性を育てる教育が欠如しているために、社会の道徳や秩序が衰退の一途をたどっています。また全人類の幸せを祈る心を忘れた政治家たちの言動によって、人類の滅亡に直結する核戦争の脅威が、前例のないほど高まっています。このような現実の中で、全世界のすべての人々の心の奥では、自然環境の保護と世界平和を願い求める切実な祈りが深まっているのが実情であるように感じられます。

世界の無形文化遺産として認められているヴェーダ詠唱の伝統の根底には、「すべての世界のすべての住民が幸せでありますように」という無私の祈りがあります。ヴェーダの伝統には、世界の平和と繁栄を祈る「ルッドラ・ヤグニャ」と総称される強力な供犠、護摩供養があって、2006年8月に、南インドの聖者サティヤ サイババ様の指導によって、ルッドラ・ヤグニャの中でも最大規模の「アティ ルッドラ マハー ヤグニャ」が、有史以来初めて実施されました。(文字による記録が始まる前には、この最大規模の護摩供養が一度だけ行われたことがあるという言い伝えが残っています)。それ以来、この種の祈りの素晴らしさとその効力の大きさが世界中で注目されるようになって、インド各地はもとより、マレーシア、タイ、ロシア、オーストラリア、米国等々、世界各地で、この種の大規模な世界平和の祈り(ルッドラ・ヤグニャ)が実施されるようになっています。つい先日7月26日から8月6日まで南インドの聖地アルナーチャラ山で行われたアティルッドラ マハーヤグニャでは、4年間旱魃が続いていたこの地に恵みの雨が毎晩豊かに降って、現地の人々が感謝しているというニュースが届きました。
こうした中、ヴェーダの儀式を体験したことのある日本人たちの間で、東日本大震災の復興や、東南海地震の前兆とも考えられる熊本の震災復興、そして、福島の原発事故の影響による未曽有の世界的な放射能汚染の終息を祈るために、日本国内で大掛かりなヴェーダの護摩供養を実施しようという話しが始まりました。
 2011年の4月に85歳で肉体を離れて、インドの国葬が行われたバガヴァン シュリ サティヤ サイババ様は、96歳までサティヤ サイババとしての活動を続けるという前々からのお約束の通り、現在は、肉体を持たずに、目には見えない微細体というお姿で、世界の人々を導いていらっしゃいます。
日本でのルッドラ ヤグニャの実施について、2016年の冬に微細体のサイババ様にお伺いすると、「2017年の夏に、日本の霊的中心地である富士山の近くで、マハールッドラ ヤグニャと呼ばれる世界平和の護摩供養をしなさい」という御指導をいただきました。2017年の8月に入った現在、世界情勢は非常に緊迫しており、日本の平和と繁栄の基盤である、世界平和そのものが脅かされている状況です。世界の複数の場所で国と国の間の対立が激化しており、いつ核戦争が勃発しても不思議ではない状況にあります。このような世界情勢の中で、私たちにできる最も力のある行動は、一人ひとりが世界の平和を心から祈り続けることです。こうした世界平和の祈りの中には、日本やその他の国々の平和がおのずから含まれています。
 日本での今回の護摩供養の実施に関して、微細体のサティヤ サイババ様の恩寵と祝福をいただくことが出来たおかげで、現代インドにおけるヴェーダの世界平和の祈りの実践者として最高の権威をお持ちのナンジュンダ ディクシット師御自身が、奥様と共に16名の僧団を率いて来日して、世界平和の護摩供養を執り行ってくださることが決まり、ヴェーダ詠唱の伝統を受け継いだ約20名の民間人の方々が、マレーシアやシンガポールから参加して、2017年8月31日から9月3日の日程で、マハールッドラ ヤグニャと呼ばれる世界平和のための護摩供養が実施される運びとなりました。

「マハールッドラ ヤグニャ」では、1.8m四方ほどの護摩壇を3基設置して、それぞれの護摩壇の周りを僧侶やヴェーダ詠唱者たち11名が取り囲んで、総勢33名の方々が、護摩を焚きながらヴェーダ最強のマントラ(真言)である「ルッドラム」と呼ばれる、シヴァ神に捧げるマントラなどを4日間にわたって唱えます。

この護摩供養の場には、世界の平和を願う人であれば、どなたでも無料で参加して、素晴らしいヴェーダの浄化の祈りを体感することが出来ます。この世界平和の祈りが、全世界のすべての人々の心に影響を及ぼして、戦争の危機が回避されますように、また、一人でも多くの方がこの平和の祈りに参加して、神聖な祈りの波動に包まれて、祝福と恩寵を受けてお帰りになられますように、スタッフ一同心よりお祈りしています。

2017年8月8日

マハールッドラ ヤグニャ実行委員会


 

開催の経緯

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